体重計に乗るよりウエストを測ろう |
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健康と病気と青汁 |
心臓病の危険因子として内臓脂肪のたまった肥満がクローズアップされています。内臓脂肪がたまっているかどうかは、ウエスト周囲径が男性85センチ、女性90センチを超えているかどうかで予測できます。 日本心臓財団は、先日の9月25日の「世界ハートの日」に、この心血管疾患の原因となる内臓脂肪を減らすためのキャンペーンを行いました。東京・有楽町マリオンにて、ウエスト測定とともにテープメジャーを配布し、体重計に乗るよりもウエストを測ろうと呼びかけたものです。 最近、内臓脂肪がたまると高血圧や動脈硬化、心不全、癌などを抑えるアディポネクチンという善玉物質が減ることが分かっています。このため、むやみに体重を減らすより、ウエストを監視して内臓脂肪を減らすことが重要と考えられるようになっています。 しかし、現実に内臓肥満を心疾患の重要な危険因子と認識している医師は38%しかいません。そして一般の人びとでも、心疾患のリスクが高まるウエスト径を正確に知っていたのは17%しかおらず、ほとんどの人が体重管理を体重計に頼っており、ウエスト径を測っていたのはわずか1%でした。 日本心臓財団の杉本恒明副会長は、「内臓肥満の重要性の理解が足りない」とし、日本肥満学会理事長の松澤佑次住友病院院長は、「内臓脂肪は運動で減りやすいので、手軽にできる運動を続けてほしい。」と言っています。【参考:山陽新聞・平成17年10月8日】 |