食塩の摂取量 |
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健康と病気と青汁 |
WCRFとAICRが共同で出版した報告書「食物・栄養と癌予防」では、胃癌の「確実」なリスク上昇の要因として、「塩分」と「食品塩蔵」を挙げています。 愛知がんセンターの高食塩食とピロリ菌によるラットの発癌実験でも、食塩の摂取は胃の発癌を促進する作用をもち、それは用量依存性であること、つまりたくさん摂るほど作用が強くなること、が分かっています。 どちらも簡単にいえば、塩の摂りすぎは胃癌の発生につながり、量が多いほどリスクは高くなるということです。 国立がんセンターは、がんを予防するための12か条の中で、1日400グラム以上の緑黄野菜・果物と食塩を控えるようにすすめています。 また、厚生省は健康日本21の中で、健康のためには食塩1日10グラム未満にするようすすめています。 食塩の摂りすぎは、他にも高血圧、腎臓病などによくないことが分かっています。 高血圧症では、一般的には1日6グラム以下にした方が良いと言われています。 腎臓病では、進行してくると1日3グラム以下というきびしい制限も必要になります。 外食やインスタント食品にはかなりの塩分が含まれています。 たいていのそうした食品は、2食もすればオーバーしてしまいます。 1日7〜10グラム以下にしようと思っても、かなり意識して努力しないと、塩分制限は難しいようです。 ただ、薄味に慣れてしまうと、塩辛いものが食べられなくなるということがあります。 そうなればもうしめたもので、そう努力も必要なく制限できるようになります。 少しの間我慢して、早くなれることが肝要です。 参考: 人に必要な塩の量は、1日1.5グラムといわれています。 食塩を1粒も加えない食事でも、1日3グラムの塩を摂ることになるそうです。 食塩無添加の食事でも塩は足りていることになります。 |