青汁の効果的な飲み方

青汁の効用と実際

青汁の効き目について

こんな人は青汁でいこう

血のにごり

血のにごりと活性酸素

青汁の効果的な飲み方

青汁の効果を増強する

理想の食事

青汁療法の実際

病気に青汁を

青汁の料理

■青汁の質のよしあし

まず青汁のよしあしが問題となります。質の劣った材料から作ったものであれば、それだけ効力は劣ります。ケールが一番良いわけですが、それとて栽培法が適当でなければ、やはり質は低下し効力も落ちます。同じケールでも、栽培法の違いで成分にも、はなはだしく差があることを知る必要があります。表1にそれが示してあります。

さらに重要なことは、ケールの栽培に農薬や化学肥料が使われてないことです。農薬がかかっていれば、いくらきれいに洗っても、いくらかは残る可能性があります。今の方法で検出できないほどの少量であっても、あるいは厚生労働省の安全とする範囲内の量であっても、毎日大量に飲み続けるとどうなるでしょうか。中には体の中に蓄積されるものもあるかもしれませんし、国の安全基準値の設定に間違いがあるかも知れません。あとで、予想もしなかった障害がでることも否定はできないわけです。農薬はゼロでないといけません。化学肥料の場合はどうでしょうか。土の性状が劣化して、ケールの成分にも影響します。また、癌との関連性で危険な亜硝酸塩の含まれる可能性も発生します。化学肥料を使わない土で、ビタミン、ミネラル豊富な安全なケールを作りたいものです。

また、材料のケールは新鮮でないと、古くなればそれだけ効力は落ちます。青汁の製造法によっても、よしあしが異なります。すりつぶしの道具や、つぶし方により、成分に差がでるわけです。すり鉢やミンチ、ジューサーは、「生地」がとれますから、水で薄まるミキサーよりはいいわけです。また、すりつぶすだけではビタミンCはほとんど変わりませんが、りんごやニンジンと一緒にすりつぶすと、かなりこわれます。

青汁の鮮度のよいものほど、濃厚なものほど、混ぜ物のないものほど良く、時間がたったものほど、薄められているものほど、混ぜ物(果物の汁や砂糖)の多ければ多いものほど、効力は劣ります。

青汁の効果を十分にするには、新鮮な材料から作った、混ぜ物のないものを、なるべく早く飲むことです。

■日常食を改善する

現在の日本人の平均的な食事では、緑黄野菜を1500600グラム以上摂る必要があります。これは厚生労働省が示している350グラム以上の大変な量です。実際こんな量のナッパを食べるのは困難になりますので、青汁を利用しようというわけです。青汁1合がケールの200250グラム相当ですから、23合飲めば足りることになります。

このとき、平均食で野菜が少ない場合は、さらに多くの青汁が必要ということになります。つまり、日常の食事で肉や魚や白米ばかりを食べ野菜が不足し、さらに晩酌をしたり、デザートに菓子を食べたりするようでは、少しくらいの青汁では足りないということになります。

しかし、日常食を改善し、主食にビタミンやミネラルに富むものを摂るようにし、副食にも青野菜を多くすれば、青汁の量はそう多くなくてもすみます。たとえば、主食をイモにし、肉類をマメ(大豆)にしてみると、青汁の量は普通食(平均食)の半分、約1合で釣り合いがとれます。これを、イモ・マメ・ナッパ・青汁食と呼び、最も健康的な食構成であり、栄養のバランスがとれ、安全性にもすぐれており、病気の回復にも有効です。

■青汁を飲む時間

青汁を飲む量は、普通の食事で123合必要ということは、上に話ました。それでは、いついくら飲んだら良いかということですが、これに決まりはありません。1日量を1回で飲んでもよいし、何回かに分けて飲んでも構いません。

しかし、私の経験から言えば、できるだけ空腹時に、あるいは毎食前に飲むのが最善ではないかと、思っています。胃が空っぽのときに飲めば、それだけ成分の吸収がよくなります。他の食品の影響を受けずに青汁の優れた成分を十分摂り入れることができます。他の食品に薄められることもありません。

食事の前に食べるメリットは、この空腹時の効果に加え、食事の前にお腹をふくらませておくことができる点です。こうすることで、後から出る美味しいものを、食べ過ぎることから、防ぐことができます。